高齢者に多い病気

高齢者に多い病気と治療

高齢者に多い病気と治療

高齢者の方は加齢に伴い難聴、めまい、誤嚥などの症状が出やすくなります。疾患によっては治療も可能なので「年齢のせい」と自己判断せずに、耳鼻咽喉科にご相談ください。

めまい

めまい

加齢に伴い三半規管や小脳の働きが悪くなったり、また動脈硬化により内耳や脳幹部への血流が悪くなるためめまいが起きやすくなります。まず診察を受け、ご自分がどのタイプのめまいなのかを専門家に判断してもらうのが良いでしょう。めまいの治療としては、内服や点滴以外に理学療法やめまい体操などもあります。加齢に伴うめまいは長引きやすく、また繰り返しやすいですが、病気と上手に付き合うことにより生活の質を上げていくことができます。

難聴、耳鳴り

加齢に伴い鼓膜の柔軟性が失われたり、聞こえの神経の働きが衰えることにより徐々に難聴が進んできます。人ごみの中での聞き取りが悪かったり、耳鳴りが大きくなってきたなどと感じる場合は加齢性難聴の疑いがあります。難聴は進行して周囲とのコミュニケーションがうまく取れないことや、外界からの刺激が減少することで認知症の発症リスクを高めることにもなります。聴力が落ちていると自覚された場合は早めに耳鼻科を受診し、必要に応じて補聴器作成を考慮されたほうが良いでしょう。また難聴の進行に伴い耳鳴りも出現しやすくなります。耳鳴りを薬で完全に止めることは難しい場合が多いですが、補聴器などで聴力を補うことにより耳鳴りの不快感はある程度収まります。

味覚障害

加齢に伴い唾液が減少して舌が乾燥しやすくなると、舌の表面にある味覚を感じる細胞(味蕾といいます)に障害が起きて味覚が鈍くなります。十分な栄養が摂取できておらず、亜鉛やビタミンなどの微量元素が不足した場合も味覚障害の原因となります。治療としては口の中が乾燥しないように人工唾液や保湿剤の使用や、唾液量を増加させる内服薬を使用します。また亜鉛やビタミンが不足している場合で食事からの十分な摂取が期待できない場合は薬剤で補う場合もあります。

嗄声(声のかすれ)

加齢とともに声帯の張りやうるおいが失われ、かすれ声になったり高い声が出しにくくなったりします。特に一人暮らしなどで声をあまり使われない方は、声帯の筋肉の働きも衰え余計声が出しにくくなります。また喫煙者の場合は喉頭がんのリスクも高くなるため、のどに異常を感じた場合は内視鏡検査で声帯をチェックすることをお勧めします。

誤嚥(飲食物や唾液が誤って気管には入ること)

加齢に伴いのどの知覚が鈍くなったり、呑み込む筋肉の働きが衰えることによって食事が食道にスムースに入らず誤って気管に入ってしまうことが起きやすくなります。誤嚥がひどいと肺炎を引き起こし、命に係わる場合もあります。防止策としては普段から舌の運動や呑み込みの訓練をしたり、食事の形態を変えたり(どろどろの粘性の高い食事のほうが誤嚥しにくい)することが挙げられます。それでも誤嚥により肺炎を繰り返す場合は、誤嚥防止手術が必要になる場合があります。

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