顔の片側が動きづらい(瞬きがしにくい、食べ物や水が漏れるなど)、涙の分泌低下、味覚障害、聴覚過敏などの症状をきたす疾患です。
原因としてはベル麻痺が大半を占めますが、帯状疱疹ウイルスの感染、外傷、脳梗塞、耳下腺腫瘍などでも生じます。
ベル麻痺(特発性末梢性顔面神経麻痺):顔面神経麻痺の9割を占めますがその原因は不明とされます。
ラムゼイ・ハント症候群:水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、耳や口の中に水疱を形成し、耳鳴り、難聴、めまいなどを伴うことがあります。
治療としてはステロイド剤や抗ウイルス剤の投与などを行いますが、麻痺の程度がひどい場合は顔面神経減荷術という手術を行う場合があります。